意外に多い女性の痛風


意外に多い女性の痛風は膠原病であると考える人もいます。膠原病というのは、そのほとんどが女性特有の疾患で、その最も顕著な疾患が「リウマチ」です。 ところが、痛風はなぜか男性に多い病気です。リウマチとはまったく逆で、女性にはほとんど見られない病気であると、少なくとも最近までは考えられてきました。

しかし近年、

実は女性の痛風患者も年々増加傾向にある

というのです。主に(男性の)足の親指が激痛に襲われます。女性のほとんどが痛風に罹りませんが、それには理由がありあす。エストロゲンをはじめとする女性ホルモンが、尿酸濃度の上昇を抑制しているからです。

ところが、更年期を迎え、女性ホルモンの働きが低下することによって、尿酸濃度の上昇を抑制する働きも低下します。それによって、男性と同様の症状を発症すると考えられています

でも、年齢を重ねることによって女性ホルモンの働きが低下するのは、何も最近になってわかってきたことでもなければ、昔は年齢によって女性ホルモンの働きが変化することなどなかったというわけでも決してありません。

それは今も昔もまったく変わらないはずです

しかも、体内でつくられる元々の尿酸値は、男性に比べて女性のほうがずっと少ないというのも昔から変わりません。

であるにもかかわらず、痛風を発症するようになった女性が「最近になって」増えてきているのです。ここまでのお話から察していただけると思いますが、女性の身体の変化などという内的な要素に原因を求めるのは少々無理があります。女性をめぐる社会環境の変化などといった

外的要素がそういう変化をもたらしている

と考えるのが妥当でしょう。

その昔、男は外に出て働き、女は家を守るのが、日常生活の最も基本的なスタイルでした。しかし近年、女性が外に出て働く時代になってきていますから、そういった社会情勢の変化が大きく影響しているものと考えられます。

というのも、尿酸濃度というのは、確かに食の欧米化にともなって上昇しやすくなってはいますが、それ以上に精神的、肉体的なストレスが尿酸値の上昇を助けるケースが多いと考えられています。外で働けば当然それだけストレスをため込むことになりますので、ストレスが原因となっている病気であれば、女性にも男性と同様の症状が出てもまったく不思議ではありません。

痛風は若い女性はほとんどならないって本当?


痛風は若い女性はほとんど起こらないと言われています。痛風の80〜90%以上は男性であり、女性でも50歳以上の更年期過ぎの女性がほとんどであると言われています。その理由には女性ホルモンの中のエストロゲンが尿酸の体内生成を抑制し、体外排出を促進する効果があるからなのです。

そのためエストロゲン分泌の急激に減ってくる更年期以降の女性がほとんどです。その上、女性の尿酸値は男性と比べ約1.5mg/dl程度低いため、更年期を過ぎた女性でもあまり痛風にはならないとも言われています。そのため痛風というと男性の病気のように思われてきました。

しかし最近少しずつではあるものの、若い女性の痛風が増えてきているのです。その理由には

・社会進出によるストレスが多くなったこと
・アルコール摂取が増えていること
・肥満など


が大きな原因と言われています。

最近の若い女性は痩せていても、もっとダイエットをしたいという思考を持っている人が多く、食事制限による過度なダイエットを長期間行っている場合も多いようです。それによってビタミン、ミネラルの不足から代謝が落ち、尿酸の排出が悪くなって尿酸値を上げてしまう結果になります。

ストレスやダイエットによって女性ホルモンのバランスが悪くなり、エストロゲン分泌に異常が起こることでストッパーが外れたかたちとなって、痛風を引き寄せてしまうことにもなるようです。

また更年期以降の痛風も、相当痛くなるまで気付かないということも多いとのこと。加齢によって膝の痛みが起こったり

女性の場合は外反母趾が多い為

その痛みと思い込んでしまうと相当進行した状態で病院に行くということになります。

またリウマチなども痛風のように痛みが突然出て、数日で引っ込んでまた出るということを繰り返します。ただし痛風はひどくなると我慢できるような痛みではない場合も。ただしリウマチと誤解してロキソニンなどを飲んでいる人は、痛風の痛みもロキソニンで効いてしまうのでそのまま過ごすことになります。それによって、ますます痛風だと分からないままになってしまっている女性もいるようです。

男性の病気とは限らない


圧倒的に男性がかかりやすい病気ですが近年、痛風に女性がかかる件数が増えて来ています。基本的には女性ホルモンが尿酸値を下げますが閉経後に女性ホルモンの分泌が減少するとともに尿酸値が上り最終的には男性とほぼ同じ条件になります。

右図のように1990年代前半は98.5%でしたが女性の痛風も徐々に増えてきている事から女性が痛風にかかる可能性としてはさらに多いと予想されます。男性がかかりやすい病気であることは変わりありませんが

女性だから安心という訳ではありません


<女性がなりにくい理由>
・エストロゲンなどの女性ホルモンが尿酸値を下げる為




<女性の痛風が増えている理由>
・社会進出による不規則な生活とストレスが増えたため
・食生活が欧米化しアルコール摂取量も増えたため
・運動不足、肥満が増えている為



女性の痛風の原因を探る


痛風は男性の方が多いと言われていますが、男性特有の疾患ということではなく、女性もたくさんの痛風患者がいます。では女性の痛風の原因を探ってみましょう。基本的には男性と女性の痛風の原因は同じですが、全体には女性の方が少ないというところに、女性の痛風の原因が隠れていると言えそうです。

女性は女性ホルモンが分泌されていますが、その中でもエストロゲンとプロゲステロンの2つがバランス良く分泌されています。しかし女性ホルモンは二十歳をピークにだんだん減っていく一方。そして女性ホルモン全体の分泌が減るだけでなく、

エストロゲンが急激に減る

と言われています。

しかしこのエストロゲンこそ、いろいろな病気を抑える力があったのです。動脈硬化などもエストロゲンが抑制しているので、中高年になって急激に女性の脳梗塞や心筋梗塞が増えるのも、このような原因からと言われています。

それと同じように痛風を抑制する効果もエストロゲンにはあったのです。つまり女性は、エストロゲンが急激に減ってくる

40代、50代、60代から痛風リスクが高まる

ということになります。これが女性の痛風の大きな原因の一つとなっているのです。

また最近は女性も社会進出をし、とてもストレスを抱えるようになってきています。また食生活が欧米化したことや、アルコール摂取もそれとともに増加しています。また女性も自分の時間を持てないほど忙しい毎日を送っているため、運動不足なども多くなっているとのこと。

このように現代の女性は、昔の女性とは大きく環境も生活も違ってきていることから、男性に多かった疾患にもかかるようになってきているわけです。高血圧なども最近社会進出の女性にとても増えていますが、高血圧の薬なども痛風の要因となりやすいものと言われています。

そして女性の場合、ストレスなどは女性ホルモンのバランスを乱してしまう原因となり、エストロゲン減少につながります。そういう意味では更年期を迎える女性だけでなく、若い女性もエストロゲン減少による痛風のリスクが増えているのです。

痛風と女性ホルモンの関係を考える


痛風は男性の方が多い病気といいますが、東京女子医大の調査によると男性が98.5%、女性が1.5%という数字でした。つまりどうして、こんなに女性が少ないのかという理由こそ、

女性ホルモンの働きによるもの

だったのです。

原因ははっきりしており、痛風の原因となる尿酸の血中量が男性より女性の方が少ないのです。ではどうして女性は男性より血清尿酸値が低いのでしょう。それは女性ホルモンに腎臓から排泄する尿酸を促す作用があるからなのです。つまりどんどん体内から尿酸の排泄を促進する効果があるということになります。

しかし閉経後には女性ホルモンの分泌が急激に減るため、尿酸値は上昇傾向になります。腎臓から尿酸を排泄するタンパク質の体内生成促進に、女性ホルモンが大きく影響していると言われているのです。ちなみに、このタンパク質のことをトランスポーターと言います。

女性と男性の疾患者数も50歳を越えたころから、男女の差が減るということになるわけです。そのため女性は

閉経を迎える前後から、痛風のリスクが急にアップする

ので注意する必要があります。まず予防をすることも大切ですが、もしおかしいと思ったら今まで関係ないと思っていた人も、痛風を疑うことも大切になります。

痛風の発症は血清尿酸値が7.0mg/dL以上の状態が、数年間続いていたために起こると言われています。つまり一般の正常な男性の場合、尿酸値は1.5mg/dL高くなる痛風の数値に達してしまうことがほとんどですが、女性の場合は3.0mg/dL高くならないと痛風にはなりません。つまり

閉経になってもやはり女性の多くは痛風にはなりにくい

とのこと。

とはいっても50万人の女性痛風者がいることも現実なのです。特に遺伝や薬、病気などの影響があると、女性ホルモンが少なくなる更年期辺りは危険だと言われています。いろいろな条件が重なると女性でも痛風になるわけですが、特に更年期には女性ホルモンという尿酸の門番がいなくなったようなものなので、女性も注意しなければなりません。

女性の尿酸値が高い原因


女性の尿酸値が高い原因を考えてみましょう。とはいっても痛風患者の99%は男性と言われています。つまりたった1%が女性であるということで、女性は少し安心してもいい病気ではないでしょうか。女性は女性ホルモンのエストロゲンが、痛風の原因とも言える尿酸の産生を抑制してくれるからなのです。その上、尿酸の排泄効果促進効果もあるという有り難い働きがあるのです。

しかしエストロゲンが急激に減る更年期前後は、痛風の発症が多くなる要注意時期とも言われています。更年期までも20歳をピークに女性ホルモンは減り続けますが、特に

更年期の前後は大きくダウンしていきます

このときに今までの食生活に問題があった場合、ストッパーとなってくれていたエストロゲンの効果がなくなるので、食生活の見直しが大切になります。特に更年期近くになって肥満になってきた人は今までの食生活に問題があると考えていいでしょう。

そして最近は女性の痛風患者が増えていると言われています。そこには食生活の欧米化ということが大きな原因となっているようです。また女性でもタバコやお酒の摂取量が多くなったということ。また運動不足にストレスと悪いことが重なります。

最近は女性の社会進出も当たり前のようになり、ストレスは男性以上と言われています。ストレスは男性と女性はもともと影響の受け方は違うと言われています。やはり女性はまだまだ社会でのストレスには弱く、社会と家庭と両方を両立させている女性は特にストレスが溜まります。また社会に出ることでお酒やタバコの摂取量も増えるのも当然かも知れません。

これらによって更年期になる前から女性ホルモンのバランスが悪くなり、エストロゲンの分泌が減り、痛風になる女性も増えているのです。ただ女性の場合は外反母趾になる人も多く、足の親指の付け根に激痛が走ることで、痛風と外反母趾の炎症と間違える人もいるとのこと。また加齢にともなって変形性骨関節炎による膝の痛みなども、痛風と間違う人も結構いるようです。

妊娠中の尿酸値は低い


もともと女性の場合、女性ホルモンの1つであるエストロゲンの影響で、尿酸値が高くなるのが抑えられると言われています。そのため痛風の多くは男性であり、女性はエストロゲンの分泌が激減する更年期以降に増えるとのこと。しかし妊娠中の女性は尿酸値がより低くなることも。妊娠中には尿酸値だけでなく腎血漿流量の変化や尿タンパク、尿量などいろいろ変化があるようです。

妊娠は女性にとってさまざまな変化を起こします。血清クレアチニン値、尿素窒素値、血清尿酸値は妊娠する前と比べて約3分の2まで低い状態になるとのこと。

尿酸値も食事などによっても変わってきます。あまり低値になるとキサンチン尿症や尿細管の再吸収低下などが疑われますが、ほとんどの場合は妊娠によって起こることとして心配ないと言われています。

また糖排泄閾値は、妊娠前は血糖値レベルで170〜180mg/dlですが、

妊娠すると140〜150mg/dlと低い状態

になります。約5〜6人に1人は尿糖が陽性になりますが、妊娠中は特に心配ないと言われています。ただし、たまに妊娠中の糖尿病の場合もあります。またタンパク尿についても妊娠前には約1日150mg以内の排泄し、妊娠すると260mg以内に増える場合もあります。しかしその場合はあまり問題ないとのこと。

1日の尿の量も妊娠中は増える

と言われています。これは胎盤から生成される抗利尿ホルモン分解酵素などの影響を受けているからで特に問題はないそうです。妊娠すると代謝に関係する部分の数値はさまざま変化を起こします。妊娠に伴う基礎代謝の変化は基礎代謝8〜15%、後期には20〜30%亢進するとのこと。

また妊娠に伴う水代謝の変化として水分を体内に溜めようとします。またタンパク質代謝も変化をしますが妊娠中に1000gのタンパク質が溜められ、その50%は胎児に取り込まれいきます。そして出産のときの出血や乳汁分泌のための準備として蓄積されます。このように妊娠中にはさまざまな変化が体内で起こるようです。

女性の痛風の症状について


現在女性の痛風患者数

治療をしている人だけでも50万人いる

と言われています。もちろん男性が圧倒的に多い疾患ですが、それでも女性の痛風患者がとても増えているのも、この数字から見えてくるのではないでしょうか。

最初の症状は、軽い関節の痛みなどが以前からあった可能性があります。しかしその程度の痛みは特に注意しない場合が多いので、病院に駆け込んでくるのは相当の痛みが出たときになることも。多くは足の親指の関節が痛いという人が多いようですが、最初から手の指など他の関節の激痛を感じることもあります。

しかしこの痛みも10日ほどで治ることが多いので、そのままにしてしまいがちです。しかしできれば強い痛みが早くきた方が、痛風が重度になるまでに改善することができるのでいいとも言えるのです。あまり強い痛みの出ない人は、ひどくなってから病院に来ることになるので、治療も即薬を飲むようになってしまう場合もあります。

では症状をご紹介しましょう。最初は膝関節や足先の関節、また腰などにも出やすいと言われています。だんだん土踏まずや親指の付け根などにも痛みが出てくることも多いようです。この辺の痛みは

痛風の女性の70%が体験する

と言われています。

痛風でなくても関節が痛くなる年齢もあります。特に高齢期を迎える頃になると、たまに老化でも関節痛が起こるので分かりにくくなることも。しかしほとんどの場合は激痛を伴うので痛風と分かるようです。また激痛の部分が赤く腫れたり、熱を持つこともあります。

痛風の発作では鈍痛もありますが、これは特に痛風の特徴のある痛みではなく、いろいろな鈍痛と同じような痛みなのでリウマチや捻挫などの鈍痛変わりません。また、トイレに行くだけでもズキズキ痛むこともあります。

痛風はそのままにしていると、いったん治まってもひどい発作を繰り返すようになるので、早めに病院で検査をすることをおすすめします。特に女性の発作と男性の発作の違いはありませんが、特に女性の場合は

女性ホルモンが減ってきたと感じる頃から要注意

と考えておきましょう。

女性の痛風治療について


女性の痛風治療はどんなものなのでしょう。まず男性と同じように、ひどい場合は尿酸降下薬を投与と、炎症に対しては鎮痛剤で炎症を抑えます。また食生活やアルコールの飲み方などの見直し・節制を必要とします。そして女性ならでは、

女性ホルモンを増やす努力がプラスされる

のです。

女性ホルモンを増やすといってもホルモン注射などは副作用が強いので、エストロゲンの大豆イソフラボンの摂取を意識して摂ることが重要です。食生活に取り入れたり、サプリを飲んだりすることでイソフラボンを増やす方法があります。

また女性ホルモンを安定させ、減らさないためにも睡眠を十分取るなど、生活リズムの改善もしっかり行うように指導されます。あとは男性と同じようにプリン体の多いものを避け、アルコールもできるだけ減らすなどを注意することも当然です。

またストレスの多い女性は、ストレスを解消することも考える必要があります。女性ホルモンのバランスが乱れると、エストロゲンによる抑制ができなくなり痛風を悪化させてしまうとのこと。ストレスを避けることは難しくても、ストレスを解消することを身に付けることはできるはずです。またストレスは暴飲暴食にもつながってしまうので解消が必要となります。


痛風の症状を自宅で改善する方法!